レトロゲーム

やっぱりゲームボーイポケットもIPS液晶化。いくらかかった?

これまで2台のゲームボーイカラー(GBC)をIPS液晶化した。液晶を交換して明るく見やすくなり、シェルやボタンも互換品の新品に交換するとそれだけでかなり愛着が増す。レトロゲームの面白さも増すような気がしてしまう。

そうなると、やっぱりゲームボーイポケット(GBP)もIPS液晶にしてみたくなる。
交換用パーツ一式をFunny Playingで購入した。

パーツ紹介

上段左から、スピーカー、IPS液晶キット(ゲームボーイのカセット風のケースに入ってる)、シリコンパッド(黒)、ボタン(黒)。下段左から元になるGBP、シェル(クリア)、シリコンパッド(白)
GBP/GBL retro pixel IPS LCD kit – GBP IPS KIT Lens with light hole $49.90
GBP RETRO PIXEL IPS CUSTOM SHELL – Clear white $9.90
GBP CUSTOM BUTTONS – black $1.90
GBP/MGB REPLACEMENT SILICONE PADS – WHITE $1.90
GBP/MGB REPLACEMENT SILICONE PADS – DARK GRAY $1.90
Shipping (FREE shipping) $0.00
Total $68.40

執筆時点の為替レートで約8800円ぐらい。GBPは前から持ってたものを使ったんだけど、今、オークションやフリマサイトで買うと3000〜5000円。動作確認されてないとか、電源入りませんとかだと2000円以下の場合もある。GBP本体も含めて全部揃えようとすると1万円は超えるという感じだろう。

ちなみにAliExpressにはFunny Playing製かどうかは不明な製品が一式(スピーカーは無し)が6000〜7000円ぐらいで売られているが、以前自分がGBC用に買ったものは、電源オフにして電池を入れておいただけで3日で放電しているなんてことがあったので、高額でもいいから品質が確かのものを買おうと思っている。Funny Playing製ではそんなに極端な放電現象は起こってない。
↓AliExpress

こういう小さなダンボール箱に梱包されて届く。今回は10日ぐらいで届いた。結構早い方
液晶キットには、 IPS液晶とコンロール用のリボン基盤、タッチセンサー、リード線1本、カバーレンズ、カバーレンズをシェルに貼る際に用いる両面テープが入ってる

GBPには画面の左に電源のオン/オフを示すLEDが付いてるのと付いてないのがある。LEDが付いてないGBPを2台持ってる。確か初期の頃はついてなかった。カバーレンズはLED用のホールがある/なしが選べる。

シェルとボタン、シリコンパッド2種類。シェルにはネジもついてる。オリジナルでY字ネジだった部分はちゃんとY字ネジ

クリアシェルの場合はボタンの下にあるシリコンパッドの色によっても雰囲気が変わるので、実際に試して決めるために2種類買った。

元のGBPは液晶にシミというか、液晶の漏れみたいなのがあるけど、一応起動してゲームもできる。音も出る

スピーカーの交換

GBPをばらす。構造はほとんどGBCと同じだった

取り出した基盤は接点を磨いたり、汚れを取ったりして掃除する。

基盤から古いスピーカーを外して、Funny Playngのスピーカーと交換。四角いのはスピーカーが入ってたケース

このスピーカーと交換すると、聞いてわかる程度にはやや音量が上がり、よい音になる。アンプモジュールをつけなくても、簡単な交換で音質が向上するので、最近は必ず交換するようにしてる。
スピーカーが入ってたケースは使い道は思いつかないんだけど、なんか捨てられない。

スピーカー交換後

IPS液晶の取り付け

IPS液晶はシェルに付属の両面テープで貼る。

シェルと接着するテープの外側部分だけが必要なんだけど、内側はそのままにして外側の紙だけを剥がすのがポイント
シェルの窓からいい感じになるように合わせて内側から貼る

先に内側を抜いてしまうと、位置合わせが難しく貼り直しも大変になる。ここは抜かずにやった方が良い。
サイズが正確ではないんだけど、それは透明はシェルだからわかること。それでもこの上にカバーレンズを貼るので、テープが窓にかからなければ見えなくなる。

位置が決まったら、テープの外側部分をしっかりシェルに貼り付けて、内側をグッと押してくり抜く
正面から見たところ。きれいに貼れた。透明のシェルだと、こうなるのかーってことがわかる
IPS液晶をシェルに貼り付ける

このIPS液晶用に成形されたシェルなのでズレることなく収まるが、両面テープの剥離紙をはがす前に何度か試して位置の目安をつけておいた方がいいと思う。

両面テープでIPS液晶がシェルに固定された
カバーレンズを貼り付けたところ

シェルの精度が高いので簡単に位置が決まるが、ちょっとのズレが気になるのがLEDのホールなので、そこは注意

配色を考える

プラスチックのボタンは黒と決めてるんだけど、その下の基盤と接触してスイッチになるシリコンパッドの色が決まってないので仮に置いて比較した。

左はシリコンパッドを全部白。中央はSTART/SELECTのシリコンパッドを黒。右はシリコンパッドを全部黒にしたもの

シリコンパッドが全部黒の右は主張が激しすぎる気がしたので却下。ボタン類を黒で統一という意味では中央なんだけど、黒いシリコンパッドのSTART/SELECTに目が行ってしまうので却下(シェルが透明じゃなかったらこれも良かったかもしれない)。というわけで、左のシリコンパッドは全部白を採用した。結局、黒のシリコンパッドは1つも使わなかったので1セット丸々残った。

配線

メイン基盤を取り付けて、リボン基盤を接続するところまで組み立てて良い。

リボン基盤とメイン基盤の電源スイッチ部分をリード線をはんだ付けして配線。タッチセンサーもはんだ付けする

なぜかこのリボン基盤を使ったインストールマニュアルがFunny Playingのサイトにはない。
難しくはないけれど、Handheld LegendがYouTubeに上げているインストールマニュアルを見るとわかりやすい。

できあがり

シェルを組み立ててできあがり。モノクロの画面にクリアのシェルと黒のボタン、カバーレンズがシックに収まったような気がする
タッチセンサーをタップすると発色が変わる

配色はどうやら36パターンあるようだ。初代GB風の黄色っぽい色や緑っぽい液晶のようにもできるが、個人的にはグレー系が好みなので、グレーだけでも10種類ぐらいあるのはいい。

長押しすると擬似ピクセル表示の格子をオン/オフできる。

擬似ピクセルの格子がオンの状態
擬似ピクセルの格子がオフの状態
従来は液晶のコントラストを調整していたダイヤルが、バックライトの明るさ調整になる。無段階で調整できるのがいい

カラー表示対応のGBCはGBPの上位互換なので、GBCをIPS液晶化すればGBPは本来必要ないと思われるのだけど、実際にモノクロの液晶でゲームを遊んでみるとカラー表示にはない味があることを再認識した。

また、元々モノクロのGB用に作られていたゲームをカラーでプレイすると一部の色がカラーに置き換わって表示される。これはGBCの味でもあるのだが、GBPで本来のモノクロで表示した方が本来の見た目だと思う。個人的にはこれが良かった。

白黒作品をGBCでプレイするとこんな感じ。意外な色がつくけどこれはこれで悪くはない
白黒作品をGBPで動かしたところ。これだよこれ!って感じになる

ディスプレイサイズはGBCと同じで、筐体が少しコンパクトになっているため、画面占有率が上がった格好になる。レトロでありつつ、現代にも通じるようなデザインでかっこいい。なんとなく中途半端な印象のあったGBPだが、IPS液晶化してシェルやボタンを新品に換えたらレトロと現代の融合のようなかっこよさが感じられるようになった。

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