前回のあらすじ
 横浜に新しくできた東急ハンズでカードゲームとマグネットを買った。飲み会の司会に使うためのハンドマイクは、以前からあるビブレ21のキディランドで買うことができた。その後「カレ、カレ」と手招きするココ山岡のお姉さんに捕まった。

 おれは週休二日を持て余しはじめていた頃だった。大学時代は4年間通して週休一日だったから、入社してしばらくは喜んでいたんだが、彼女もないフリーの身だったこともあって、だんだんと退屈するようになっていた。今では考えられないことだ。よっぽど仕事が楽だったのだ。今だったらどれだけでも休んでしまう。
 と、暇だったということもあって、ふらふらとお姉さんのところに行ってみたのだ。なかなかケバくて美人風の人だったということもある。
 ココ山岡のお姉さんは指輪の写真を見せて「今、男の人にどんなデザインが良いか調査してるんだ」って言った。どの指輪もデザインがごつくて1カラットのダイヤモンドが埋め込んであった。おれはちょっと見ただけで「これ」と指さした。ちょうど、ウルトラマンエースの北斗星司と南夕子がしていた変身リングのようなのがあったのだ。
 彼女は「ちょっと見てみようか。見るだけだから」って、奥からおれが指さしたのと、あと5, 6個指輪を出してきた。1カラットというダイヤがどんな大きさなのかも知らなかったが、そのときはずいぶんと大きいもんだなと思った。ダイヤを意識してみたのはその時が初めてかもしれない。彼女はおれの右手の薬指に、おれがいいと言った指輪をはめた。

「じゃあさー、カレさぁ、今、無駄使いチェックってのをやってんだけど…」とさっきまではデザインの調査をやっているはずだったのに、いつの間にか無駄使いを調査されることになった。彼女はそう言いながら、ココ山岡のネーム入り便せんを取り出して、それにおれの給料、車のローン、家に入れているお金、毎月の貯金、遊びに使うお金などを書き入れていった。その頃にはおれの職業やら大学時代のサークルのことやら、すっかりしゃべらされていた。おれってヤツは…。
 無駄使いチェックでは4万円ぐらい使い道のわからないお金が出てきた。たぶん誰がやってもそういうことになるんだと思う。ま、そのときはそういう考え方もあるのかと感心した。
 「カレは女の子好き?」とお姉さんはかなり唐突におれに質問してきたので、おれは「当然ですよ」とつい、まじめに答えてしまった。しかし、そのときおれは、頭の隅で何か変なことになっているのではないかと思いはじめていた。

ココ山岡とダイヤモンドとおれ(その3)につづく

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