9月20日から配信が開始される予定の「iOS 11」。iPadをiOS 11にバージョンアップすると、Dockに「ファイル」というアプリが現れる。これは「iPadでもパソコンと同じような方法でファイルを管理できる」とアップルが訴える注目の純正アプリだ。本記事ではファイルアプリをうまく使うコツを紹介する。

DropboxやOneDriveを一括管理

ファイルアプリを起動すると画面の左側に「ブラウズ」と書かれたサイドバーが表示され、「場所」「よく使う項目」「タグ」といった項目が並ぶ。サイドバーが表示されていない場合は、iPadを横向きにして、画面下部の「ブラウズ」をタップしよう。

ここで注目したいのは「場所」だ。デフォルトでは「iCloud Drive」と「このiPad内」のみだが、「Dropbox」や「OneDrive」のような他社クラウドサービスのアプリをiPadにインストールしておくと、ブラウズの編集画面から「場所」に追加でき、クラウド上のファイルにアクセスできる。

「ファイル」アプリはアップル純正クラウドサービスの「iCloud Drive」の他に、「Dropbox」や「OneDrive」などの他社クラウドサービスにもアクセスできる

両手を使ってファイル選択

新規フォルダを作成するには、iCloud Drive内の何もない場所を長押しし、表示されたポップアップから「新規フォルダ」をタップする。続く画面でフォルダ名を入力すれば完了だ。

フォルダにファイルを移動するには、ファイルを長押しして浮き上がった後、移動先のフォルダにドラッグ&ドロップすればよい。長押しして表示されたメニューから「移動」を選ぶ方法もあるが、ドラッグ&ドロップのほうが直感的だ。

複数のファイルを選択したい場合は、1つめのファイルを長押しして浮き上がったら少しドラッグし(ここが重要)、押したままにしておく。その状態で選択したいファイルをタップしていけばよい。両手を使うと操作しやすい。

1つめのファイルを長押しし少しドラッグしてキープ。その状態で他の選択したいファイルをタップすると複数同時に選択できる

パソコンと同じような操作ができる

ファイルアプリから、画像やPDF、zipファイルなどをメモに貼り付けたりメールに添付したりする操作もパソコンと同じような操作でできるようになった。

まずファイルアプリ上でファイルを長押しして、浮いた状態にしよう。複数のファイルを選択するなら、前述の方法が使える。

選択したファイルから指を離さなければ、ホーム画面に戻ってもキープはされたままだ。もう一方の手でアプリを起動してメモやメールを作成し、ファイルをドロップすれば添付できる。これも両手を使うと操作しやすい。

「ファイル」アプリからドラッグ&ドロップで他のアプリにファイルを添付できる

他社クラウドを使う方法は……

先述のように、ファイルアプリでは、Dropboxなどの他社クラウドサービスを追加できる。しかし現状ではiCloud Drive上のファイルとは操作が異なる。

「場所」に追加した他社サービスをタップすると、画面に開いたウインドーからクラウドにアクセスできる。ファイルをタップすると「ダウンロード」と表示されてプレビューされるが、このとき、ファイルはiPadのどこにも保存されていない。

保存するには画面右上の共有ボタン(四角形から矢印が上に出ているアイコン)から「ファイルに保存」をタップしよう。続く画面で保存先を選択して「追加」をタップすれば完了だ。

また他社サービスにファイルを保存する場合も、ファイルアプリから共有ボタンを使う必要がある。

他社のクラウド上のファイルは共有ボタンを経由する従来の方法を使わなければならない

使えるアプリなのか?

ファイルアプリでは、他社クラウドサービスやiPad内のファイルにもアクセスできるようになったが、他社サービスへのアクセスは前述したようにかなり複雑だ。

また、iPad内には、ユーザーがファイルやフォルダーを置けない点も使い勝手が悪い。この点は改善を期待したい。現時点で「パソコンのようにファイルを管理」できるのはiCloud Driveを使っているときだけ、と思ったほうがよいだろう。

筆者は、以前からiPadで「GoodReader」や「Documents」などのサードパーティー製ファイル管理アプリを使用してきた。これらは、現時点のファイルアプリには無いzip圧縮/解凍、FTP接続も利用できる。そのためこれらのアプリを純正のファイルアプリでは置き換えられないと感じている。

ファイルアプリの優位点は、ドラッグ&ドロップ操作をうまく取り入れている点だろう。この操作はマルチタスク操作と相まって、慣れるとかなり使い勝手がよい。操作性はサードパーティー製アプリよりも直感的で、この点ではパソコンに近くなっている。

現時点では機能的に足りない部分はあるものの、ドラッグ&ドロップでファイルを受け取れるアプリが増えてくれば、ファイルアプリの魅力も増してくるのではないだろうか。

ユーザーは「このiPad内」の直下にファイルやフォルダーを置けない。これはかなり使い勝手が悪いと感じる点だ

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