アップル系と呼ばれて

買ったばかりのiPhone、いつまでも美しくいてほしい

連載:イトウアキのアップル系と呼ばれて(第1回)
愛しいiPhone Xに捨て身の防護策

スマホはiPhone、パソコンはMac、仕事先にはiPadを持参し、移動中はAirPodsで音楽を聴いているけど『別にアップル好きじゃないです』と言い張るライター伊藤朝輝がつづるアップルライフ。今回は、iPhone Xをガラスコーティングしたお話だ。

保護フィルムを貼るのは美学が許さない

いきなりだけど、「iPhone 6」のころから不満に思っていたことがある。それは、液晶保護フィルムを画面の縁ギリギリまで貼れないことだ。

iPhoneユーザーならお分かりと思うが、iPhone 6以降は画面の縁が丸みを帯びたため、普通の保護フィルムでは平らな部分しかカバーできなくなった。その手の保護フィルムを貼るとフィルムの縁と液晶の間に隙間が生じ、残念な“枠”ができてしまうのだ。特にブラック系のモデルを使っている場合、電源オフにしたときにスクリーンと縁の境界がなくなるという、せっかくのデザインが台無しだ。

「iPhone、3D曲面、保護フィルム」などのキーワードで検索すると、丸みの部分までカバーする保護フィルムが見つかると言う人もいるだろう。しかし今回はそこには行かない。

iPhone 7にガラスの保護フィルムを貼ったところ。平らな部分だけをカバーするので枠ができてしまい、iPhoneのデザインが台無し。ホームボタンの周囲には哀愁すら感じる

ガラスコーティングすればいいじゃない

iPhoneには液晶保護フィルムを貼るべきではないと思う。とはいえ画面は保護したい。でもカッコ悪い……。大切なiPhoneが傷だらけになってしまうのも悲しいので、「iPhone 7」は保護フィルムをガッツリ貼って、本体のサイド部分を保護する「バンパー」まで付けて使っていた。

液晶保護フィルムを貼るとできる“枠”が再び気になり始めたのは、「iPhone X」の入手を検討し始めたころ。iPhone X(iPhone 8も)は背面もガラスだという。背面も保護しなきゃなんないのかよ! と思っていたところに、自動車ディーラーをやっている友人から「スマートフォンやタブレットのガラスコーティングサービスを始めた」という連絡がきた。

話を聞くと車のコーティング剤は日々進化しており、最近のものはスマートフォンやタブレットにも使えるらしい。被膜の厚みは約200nmだそうで、一般的な液晶保護フィルムで「極薄」といわれる0.2mmの商品と比較しても1000分の1。厚みはほぼないに等しいので“枠”に悩まされることもなくなる。

iPhone Xの本体にコーティング剤を薄く塗り、超音波のミスト発生装置で水を噴霧。これを拭き取りつつなじませていくと、コーティング剤が硬化してガラス被膜になる。この工程を3回繰り返す。より硬い被膜にしたい場合は、1週間後に再度同じ工程でコーティングするといいそうだ。もちろんお願いした。

ただ、コーティングすると滑りやすくなる、つまり落としやすくなるとのことだったので、すぐにバンパーを装着した。バンパーなら背面のガラスの質感を損なうことなく、グリップ感を改善できるからだ。

コーティングしたタブレットとiPhoneをスチールウールでこすってみせる。金属のはさみでたたいたくらいでは傷は付かない

丁寧にコーティング剤を塗る。コーティングの被膜は柔軟性があるため、ガラスへの衝撃を弱める効果もあるそうだ

コーティングしてiPhoneは大丈夫なの?

コーティングしてから約4カ月たったが、iPhone Xの表面に傷は全くない。「なんか傷が付いてる!」と焦ったこともあるが、クロスで拭くと単に汚れだった。もちろん、使用上の問題などもない。

コーティングに際して気になった点は2つ。1つはiPhoneへの影響だ。iPhone 7以降の機種には防水機能があるが、コーティングしてくれた友人は、万一のことを考えてレシーバーやライトニング端子部分をマスキングしてから作業していた。これまで700台近くコーティングしてきたが、電波を受信しにくくなるといった話も今のところはないと言う。

2つ目は、ハードウエア保証はどうなるかだ。アップルのサポートに問い合わせたところ、アップルおよびアップルの正規サービスプロバイダー以外の業者で修理をした場合は改造品と見なされて保証が受けられない場合があると説明された上で、もう少し筆者の問い合わせ内容に沿った具体的な結論を伝えたいとのことで「後日回答させてほしい」と言われた。アップルのサポートのこういうところが大好きだ。

2日後に、途中経過として回答があったものの「もう少し調査したい」とのことで、さらに5日後に正式な回答をもらった。結局は、初めの回答とほぼ同じで「iPhoneが故障してサポートに持ち込んだ際、コーティングしてあることが分かった場合は保証を受けられない可能性がある」とのこと。

もちろん、この基準は変更される可能性もあるため、筆者自身はどんな“罰”でも自己責任として受け止める気でいる。もし本記事を読んでコーティングに挑戦したいと思った人がいても、その辺は自己責任でお願いしたい。

コーティングして約4カ月たった状態。傷と言えるほどのものはなく、まさに“漆黒のiPhone”となった

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