アップル系と呼ばれて

AirPodsの2台持ちで連続48時間駆動が可能に!?

連載:イトウアキのアップル系と呼ばれて(第4回)
結局、1台は息子に譲渡しました……

スマホはiPhone、パソコンはMac、仕事先にはiPadを持参し、移動中はAirPodsで音楽を聴いているけど「別にアップル好きじゃないです」と言い張るライター伊藤朝輝がつづるアップルライフ。今回は、2組のAirPodsでいろいろ実験してみたというお話だ。

後から接続したほうが優先される

新品の「AirPods」と、右耳用の本体がない「AirPods」の“2台持ち”になったので(関連リンク:【悲報】愛用のAirPodsを片っぽだけなくしました……)、古いAirPodsの左耳用と充電ケースを持って東京・有楽町のアップルストアにアポなし来店したところ、約1時間待ちで右耳用の本体だけを購入できてしまった。対応してくれたスタッフに片方をなくしたことを伝えたところ、なくした翌日でも在庫があったと言う。最初から有楽町に来ていれば、2台持ちにならずに済んだわけだが、それはそれで仕方がない。

さて、左右そろったAirPodsが2組になったので「実験」をしてみようと思い立ち、新旧それぞれのAirPodsを「iPhone」で使えるように設定した上で、イヤホン本体を片方ずつ入れ替えて使ってみた。

まずは古いほうの充電ケースから左耳用、新しいほうから右耳用をそれぞれ取り出して装着。左耳用を充電ケースから取り出すとすぐに電源がオンになり、iPhone」に接続される。ところが、後から取り出した右耳用がiPhoneに接続されると、なんと左耳用から音が出なくなってしまった。Bluetoothの表示では両方とも接続されており、バッテリー状況は確認できるものの、イヤホンとしては認識されていないようだ。とはいえ、これはAirPodsのユーザーなら納得できる挙動だろう。

充電ケースからイヤホン本体を取り出して何度か試しているうちに、どれとどれがペアなのか、そして新旧どっちなのかが分からなくなって焦った。そこで、新しいほうにはテープを貼って区別できるようにした。また、iPhoneで接続名を変更しておけば、画面上でも確認しやすい。それぞれ「朝輝の古いAirPods」「朝輝の新しいAirPods」と名前を付けた。

後から接続した右耳用が有効になると、左耳用の接続が無効になるため、右耳用しか音が出ない
新しいAirPodsにテープを貼り、古いほうと区別できるようにした
iPhone上でも区別できるように接続名を変更。画面を見ると、先に接続したはずの左耳用が認識されなくなったことが分かる

基準はイヤホン本体で、充電ケースは区別できない

今度は新旧両方の充電ケースにセットした右耳用同士を入れ替えてみる。充電は問題なくできるようなので、左耳用も入れ替えてみた。つまり、新旧のケースがまるっと入れ替わった状態だ。新しいケースから古いAirPodsの本体を取り出して左右の耳に装着したところ、問題なく電源がオンになり、音も左右から聞こえる。

iPhoneの画面では、「朝輝の古いAirPods」として左右の本体と充電ケースが表示された。iPhoneが認識するのはAirPodsの本体が基準で、ケースはどうでもいいようだ。また、ウィジェット画面の「バッテリー」でも、イヤホン本体にはそれぞれ付けた名前が表示されるが、ケースの名前は変更できないため、どちらも「AirPodケース」と表示されてしまう。

本来のペアのまま充電ケースを交換するだけなら、特に設定を変更することなく利用できたことも補足しておこう。

充電ケースだけを交換しても何も問題なし。画像では「朝輝の古いAirPods」と表示されているが、ケースは新しいほうだ
「バッテリー」ウィジェットでも本体は名前で区別できるが、充電ケースは「AirPodケース」としか表示されないため区別できない

新旧でペアを組み直すことはできるか?

新旧AirPodsの本体を入れ替えて新たなペアを作れるのか、これが一番気になることかもしれない。結論から先に書くと“できる”。これができないと、片側だけ購入しても使えないことになってしまうので当然だろう。方法は次の通り。

  1. 充電ケースの蓋を開けたままペアにしたいAirPodsをセットする。ケースのステータスランプがオレンジ色に点滅する
  2. 充電ケース背面にある設定ボタンを5秒間押し、ステータスランプの点滅が代に変わったら蓋を閉じる
  3. iPhoneのロックが解除されている状態で充電ケースの蓋を開ける
  4. しばらくするとiPhoneに設定画面が表示されるので「接続」→「完了」の順にタップ

これで新しいペアが作れる。残った片割れ同士は古い設定が残ったままなので、初めの実験で起こった挙動のように、充電ケースから取り出すと片耳ずつ有効になるという問題が起こる。しかしこれも同じ手順でペアにすればOKだ。

充電ケースは区別できないと前述したが、リセットした時点、または接続設定時にケースに関する何らかの情報がイヤホン本体に書き込まれるのではないかと思う。説明するとややこしいので省略する。

リセットしたAirPodsの蓋を開くとiPhoneに設定画面が表示される。画面に従って進めると新しいペアが出来上がる

2組のAirPodsの使い道を考えてみた

さて、2組のAirPodsを有効利用する方法を2つ思いついた。1つは使用時間の延長だ。イヤホン本体が連続で4時間使用できるのに加え、本体を充電ケースに収納すれば5回充電できる。理論的には合計24時間使えることになるわけだ。2組あれば片方のペアを充電しつつ、もう片方のペアが使え、48時間連続駆動も可能になる。

……と考えてみたものの、使い回しがややこしくなりそうだ。2つも持ち歩くと紛失する危険性も倍になる。むしろ、そっちの不安のほうが大きい。

もう1つは、それぞれをiPhone専用、Mac専用にする使い方。これなら接続を切り替える手間が省ける……と言いたいところだが、耳に着けているAirPodsを取り替える手間と、接続を切り替える手間に大した差はない。

結局、AirPodsは1人につき1組あれば十分という結論に達し、古いほうのAirPodsは息子に譲ってしまった。息子は「耳から“うどん”だからかっこ悪い」と言いながらも使ってくれている。

AirPods譲渡の儀。息子のiPhoneとAirPodsをペアリングし、使い方を教えているところ。経験に基づき、落としやすい状況も伝授した

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