連載:イトウアキのアップル系と呼ばれて(第15回)
充電ケースの“置くだけ充電”を実現

スマホはiPhone、パソコンはMac、仕事先にはiPadを持参し、移動中はAirPodsで音楽を聴いているけど「別にアップル好きじゃないです」と言い張るライター伊藤朝輝がつづるアップルライフ。今回は、伊藤氏がクラウドファンディングを支援して手に入れた、AirPodsの充電ケースにワイヤレス充電機能を追加する保護カバー「PowerPod Case」のお話。

●純正ワイヤレス充電ケースを待ち切れませんでした
アップルの「AirPods」は左右のイヤピースが独立しており「完全ワイヤレスイヤホン」と呼ばれているが、残念ながら充電はワイヤレスではない。2017年9月に行われたアップルのスペシャルイベントでは、iPhoneやApple Watchなどを同時に充電できる純正ワイヤレス充電器「AirPower」が披露され、ワイヤレス充電に対応したAirPodsも姿を見せた。これこそ真の完全ワイヤレス! AirPodsの白いケース自体がワイヤレス充電に対応しており、既にAirPodsを所有しているユーザーでも新しいケースを追加購入すればワイヤレス充電を利用できるとのことだった。

数カ月もすれば手に入るかも……と期待していたのだが、2018年7月になっても未発売。そんな中、今年5月ごろに編集担当から「連載のネタになりませんか?」とのメールが来た。内容は、AirPodsに装着してワイヤレス充電を可能にするカバー「PowerPod Case」の日本発売に向けたクラウドファンディングプロジェクトの案内だった。

PowerPod Caseは、米カリフォルニア州に拠点を置くオーディナリーマンゴー社が開発し、2018年3月にキックスターター社が商品化した製品。ワイヤレス充電対応のシリコーン製カバーがAirPodsの充電ケースを完全に覆い、そのまま持ち歩ける点もなかなか良さそうに思えた。連載のネタ以前に純粋に欲しい。6月29日まで出資を募るとのことで、筆者はプロジェクト開始と同時に応募した。

プロジェクト開始から4日目には目標金額の46%まで達成との活動報告があったものの、筆者が確認した6月20日時点では目標金額に達していなかった。どうなることかとヤキモキしたが、最終的には167%の資金が集まり、無事、目標を達成。筆者もPowerPod Caseが手に入ると分かってホッとした。現在、プロジェクトは終了しているが、クラウドファンディングサイト「Kibidango」のショッピングページで誰でも購入できる。

ワイヤレス給電「Qi(チー)」対応の充電器でAirPodsの充電ケースを充電できるようにするPowerPod Case。これでAirPodsが真の完全ワイヤレスイヤホンとなる(写真提供/PowerPod Case事務局)
クラウドファンディングサイト「Kibidango」で開催された「PowerPod Case」プロジェクト。現在は終了しているが、ショッピックページで購入可能。価格は税込み・送料込みで6680円

●充電機能を搭載しても普通のカバーと同サイズ
支援者への発送予定は7月31日からなのだが、一足先にプロトタイプをお借りすることができたので、ここからはその使用感をお伝えする。あくまでもプロトタイプ版での試用ということをご承知おき願いたい。

筆者は、AirPodsの充電ケースに保護カバーを着けている。その分サイズアップしてしまうのでイマイチなのだが、持ったときに滑りにくいという利点もあり、現在では「これも良し」と納得している。

驚いたことにPowerPod Caseは、その保護カバーとほとんど同じサイズだった。充電機能も何もない単なる保護カバーと変わらない本体に、ワイヤレス充電機能を収めてくれたことに感動した。AirPodsの充電ケースを傷から守れる点、滑りにくくなる点に加えて、ワイヤレス充電機能も付くのだ。

PowerPod Caseの内側には充電ケースに接続するための端子があるため、慎重に取り付ける必要があったが、装着してしまえば完全に一体になる。少し重くなったかなという印象はあるものの、全体的にはかなりコンパクト。持ち歩きも問題なさそうだ。

PowerPod Case(左)は、筆者がこれまで使っていたAirPods用カバー(右)とほとんど同じ大きさ。これにワイヤレス充電機能が付いているのだからすごい
PowerPod Caseの内側には、AirPods充電ケースに接続するための端子がある。ゆっくり滑り込ませればいいのだが、最後は手応えだけが頼りだ
一体感もあり結構コンパクト。エンボスで稲妻マークが描かれた部分がワイヤレス充電器の給電コイルに接触するように置く
AirPodsの充電ケースは指先でつまむように持つのだが、PowerPod Caseを装着すると滑りにくくもなる点も高く評価したい

●スタンドタイプの充電器はちょっと失敗
ワイヤレス充電についても触れておこう。筆者はこれまでワイヤレス充電器を持っていなかったので、PowerPod Caseの入手を機に購入。テーブル上に平らに置くマットタイプではなく、スタンドタイプのほうが占有面積が小さくて良さそうと思い、「ANKER PowerWave 7.5 Stand」というワイヤレス充電器を選んだ。

ところがこのワイヤレス充電器に、PowerPod Caseに入れたAirPodsを普通に置いても認識されなかった。「背もたれ」の中央部分に給電コイルがあるらしく、充電ケースの下に適当な台を置いて位置を合わせないと充電が始まらないのだ。「やっちまったか……」と思ったが、買ってしまったものは仕方がない。台に乗せるのが嫌な人は、マットタイプを選んだほうがいいだろう。

ワイヤレス充電と聞いて気になるのは、充電にかかる時間だろう。そこで、AirPodsのケースを有線で充電する場合とPowerPod Caseを使ってワイヤレスで充電する場合の時間を比較してみた。もちろん、有線による充電に使ったのはiPhone付属の充電器だ。

その結果は……なんとほぼ同じ。充電開始から1時間で約70%。どちらも2時間で100%になった。これならPowerPod Caseを使ったワイヤレス充電も十分実用的と言える。

クラウドファンディングに参加したのは今回が初めてだったのだけれど、自分が欲しいと思った製品を支援して、目標に届くかどうか見守るのはとても楽しかった。また支援者の特典として、目標を達成した商品が割引価格で手に入る点もクラウドファンディングの醍醐味だろう。今回は一般販売より33%も安い4480円で購入できた。現在は、支援したいと思えるプロジェクトを物色しているところだ。

筆者が購入したスタンドタイプのワイヤレス充電器。PowerPod Caseを写真の高さあたりまで持ち上げないと認識されないので、ちょうどいい高さの台に乗せて充電している
ワイヤレスで充電した場合と有線で充電した場合にかかる時間を測定した。ほぼ同じように充電される

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