Worksアップル系と呼ばれてiPad

試練を乗り越えて! 12.9型iPad Proとの愛を育む

連載:イトウアキのアップル系と呼ばれて(第28回)
購入直後は返品も考えました

スマホはiPhone、パソコンはMac、仕事先にはiPadを持参し、移動中はAirPodsで音楽を聴いているけど『別にアップル好きじゃないです』と言い張るライター伊藤朝輝がつづるアップルライフ。今回は、購入直後は返品まで考えたという新iPad Proと愛を育んだお話だ。

●iPad Pro 2018年モデルで心意気の総決算
2018年9月にアップルが開催した新製品発表イベント以降、Apple Watch Series 4 Nike+モデル、iPhone XRと購入し、アップル製品好きの心意気を見せつけてきた筆者だが、先日20万円クラスの大物、新iPad Proを購入。今年の“心意気”を総決算した。

これまでは2017年6月に購入した10.5型iPad Proを使っており、取材や打ち合わせの記録、原稿の執筆、業務連絡など、仕事の多くをiPadとApple Pencilでできるように工夫してきた。スケジュール管理、ノート、読書などのプライベートはもちろん、趣味の音楽活動にもiPadは大活躍だ。

その間、少しずつ「もっと画面が大きければさらに活用の幅が広がるはず」と思うようになり、デザインが一新される2018年モデルでは「大きいほう(12.9型)のiPad Proを買う」と周囲にも宣言していた。

iPad Pro 2018は、iPhone XR/XSのようにホームボタンが廃止されたベゼルレスデザイン。12.9型は、2017年モデルの画面サイズをそのままに、本体が小さく、薄く、軽くなっている。つまり、今まで「12.9型は本体が大きいので機動性が落ちる」と思っていた筆者に良いタイミングで訴求してきたとも言える。もちろん、イベント直後に予約注文。最速で手に入れた。

ところが、実際にセットアップして使い始めると大きめの本体を持て余し、「こんなはずではなかった」という気持ちになってしまった……。

予約注文受付開始と同時に12.9型iPad Proを注文。Apple Pencilも第2世代になり、デザインが変わって無料で刻印できるようになった。試してみたら本体よりも到着が遅れることになった
Apple Pencilは本体と同時に届かなかったけれど、アップルの「女神」に貸し出してもらえた。第1世代とは違って表面はマット。まるで人工大理石のよう
新たに購入した12.9型iPad Pro 2018(左)と、これまで使ってきた10.5型iPad Pro(右)。少し大きいだけのように見えるが、使ってみると結構ヘビー。サイズ選び間違えたのでは? と後悔し始めた

●返品して11型を買い直すべき?
新しいものに戸惑いを感じるのはよくあるが、使用開始2日目にして12.9型iPad Proが10.5型と同じように使えないことにイラだち始める。「返品して11型を買い直すべき?」という思いが浮かんでは消える。

Apple Storeで購入した商品は、購入日(オンライン購入の場合は配達完了日)から14日以内なら無条件で返品できることは知っていたのだけれど、実際に返品したことはなく、分からないことも多い。そこでアップルのコールセンターに電話で問い合わせたところ、そのまま返品手続きができると言う。

「14日以内」とは返品手続きするまでの期間。オンライン購入の場合はアップルのウェブページからでも返品手続きができ、手続き後、2週間以内に返送する。加入したAppleCare+も同時に解約できるとのこと。ヤマト運輸の配送センターに持ち込めば送料も無料になるそうだ。ただし、その場合の返送期限は1週間以内。本体を返品すれば、加入した「AppleCare+」も自動的に解約になるとのことだ。とりあえず迷う時間はまだあることが分かり、少し冷静になった。

次にアップル表参道に向かい、11型のiPad Proを実際に触ってみた。確かに小さくて軽い。「Smart Keyboard Folio」という純正の外付けキーボード一体型カバーを接続していても機動性はバツグンだ。しかしここで機動性の高さと大画面の快適さは、どちらかを選択しなければならないという当たり前のことに気づいた。

自分が優先するのは、やはり大画面だ。ここ数日で揺れていた気持ちは固まった。最初に思っていたように「俺は12.9型iPad Proでいく!」。今は、俺の愛が試されているときなのだ。

アップル表参道で確認した11型iPad Pro。小さくて軽い。10.5型よりも薄くて軽いのだ。機動性はバツグンかもしれないが、やはり自分としては画面の大きさを取りたい
12.9型iPad Pro 2018は同時に購入した純正の外付けキーボード一体型カバー「Smart Keyboard Folio」を装着して使っていたため、余計に大きく重くなってしまっていた

●iPadが俺の愛に応え始めた
12.9型の欠点は、11型に比べて機動性が低いこと。それはある程度仕方がないとして、少しでも機動性を上げられれば、自分的な満足度も上がるはず。

機動性を損なっている原因は、同時に購入したSmart Keyboard Folioをカバーとして使っているせいもあるだろう。これはアップル表参道で11型iPad Proを触ったときに気づいた。全体の重量が増えているだけでなく、11型は片手で楽に組み立てられるのだが、12.9型は両手が必要になる。

カバーなので使い方として間違ってはいないのだけれど、キーボードとして使わないときには邪魔だ。かばんに入れて持ち歩くときはカバーするとしても、普段は外しておく。その代わり画面と背面にフィルムを貼って保護すればいい。

画面側は紙に近い書き味にするため「ペーパーライク」フィルムを貼った。さらりとした感触が指先に伝わってきたとき、自分とiPad Proとの心の距離が縮まったように思えた。

次にApple Pencilを長時間使っても手が疲れないように、鉛筆用のグリップを取り付けた。12.9型で手書きするときは左腕で抱き抱えるようにして持つのでちょっと大変なのだけれど、そんなiPad Proすら愛おしい。

たったこれだけのことで、筆者と12型iPad Proは相思相愛になれたように思う。試練を乗り越えた分、愛は深まった。今晩も布団に持ち込んで添い寝するつもりだ。

Apple Pencilでも書き味を良くする「ペーパーライク」フィルムを画面に貼った。写真のように1辺の3カ所をセロハンテープで固定して粘着面のシートを剥がしていくときれいに貼れる
カメラのレンズやセンサー用の穴にズレもなく、気泡なしで完璧に保護フィルムを貼れたのは愛の力故
市販の鉛筆用のグリップをApple Pencilに装着するだけで持ちやすくなる。ただし、iPad Proの側面に磁力で付くことは付くが、少し隙間ができるためワイヤレス充電が機能しなくなってしまった

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