Quickca Fight Jul 26, 1997
延岡でホームシック-->台風9号奇怪人ドスエ登場

ぁんだ、飛行機飛んでるじゃん。帰ろうと思えば帰れたのね。大騒ぎしすぎだぞ、テレビ宮崎。うーむ、帰りたい。この年になってもホームシック。

「ほほほほほほほ。みごとに騙されたのすなぁ。クイッカマンはん」
 舞妓さんの格好をした奇怪人が現れた。
「なに?」
「ハローどすえ。以前、あんさんを延岡で襲った香港A型奇怪人インフル香港B型奇怪人エンザの兄弟を覚えておられますか、のし?」
 そんなこともあった。2人で襲ってきて、あわやと思ったが睡眠時間たっぷりだったおれは何とか倒すことができたのだ。しかしこいつの京都弁はあってるのか?
「あんさんは出張先ではすることがない、ゆーて早ように寝てしまうさかいに、普段よりもパワーがあるんどす。わてはその反省から、あんさんを九州に足止めしてホームシックにかける作戦をとったんどす」
 むむむ、こいつが大袈裟なニュースを流していたのか。敵ながらあっぱれな作戦だ。
「チェーンジ、クイッカマン。セットアップ」
 変身が定着する瞬間にいつもより時間がかかった。たぶん、クイッカパワーが少なくなっていうせいだろう。
「わては台風9号奇怪人ドスエ、どす。では、失礼して、京風ハロー攻撃。ハローどすぇ! ハローどすぇ! ハローどすぇ! ハローどすぇ! ハローどすぇ!」
「うぁあああ、だ、ダジャレかぁー。力が抜けるぅぅぅぅぅ!」
 ドスエの放つ言葉はホームシックで、しょんぼりしたおれからさらに力を奪った。もうダメだ。クイッカスーツにノイズが混じり、変身が解けそうになっている。
 危うし、クイッカマン。