何をしていたのか思い出せない。たぶん次の企画の参考資料を読んで構想を練っていたんだと思う。 本を書くのには動機が大事だと思う。もう副業じゃないので、収入のために書かなくてはならないのだけど、そう思って数書こうと先走りした仕事は進めるのに苦労する。初めに何をどんな順序で書きたいのか、なんのために書きたいのか、何を伝えたいのか、もちろん途中で変わってもいいと思うのだけど、一番最初にどう考えていたかを章ごとに具体的なレベルにまで落とし込んで文章として残しておくと、道に迷ったときの指標になる。通常は目次のようなものを作って案とし、編集はそれを見てオッケーを出すのだが、目次を書いただけでは(自分では把握したつもりになっていても)中身が見えてないことが多いのだ。実際に書き進めてみると整合性が取れなくて、大幅に修正しなくてはならないことがある。そうなると「はじめからやりなおしたい」なんて思うのである。 上で書いた文は、その本の「まえがき」になる。あちこち修正して何とか形にした本は、最後に「まえがき」を書こうとしても、何を書きたかったのかということを自分が見失ってしまっているので、書くことが無くて困るのだ。 今年はそうやって質の高い仕事をしていきたいと思う。 |