時間ができたので沖縄にやって来た。今回は阿嘉島に行く。
飛行機搭乗時のセキュリティチェックはとても厳しく、手荷物検査所ではチケットと一緒に身分証明書の提出を求められている人もいた。おれのチケットはFemaleになっていたのだが、チェックされることもなく、まんまと女として潜入することに成功した。
飛行機は定刻の8:15よりも30分以上遅れて出発した。機長のあいさつには東北訛りを感じたが、アラブ訛りではなくて幸いだ。
  阿嘉島へはクイーンざまみという本島と座間味島、阿嘉島を結ぶ高速船で行く。しかしそれまでには時間があるので、那覇に到着してすぐにバスで国際通りに向かった。6月に来たときに興味を持ってしまった公設市場の二階にある食堂で昼ご飯を食べた。とりあえず基本ということでゴーヤチャンプルー。ごはん、みそ汁付きで500円。「うまい、うまい」と食べているところに、隣の席でもやしチャンプルーを食べていたおばあが、おれに自分のおかずをわけてくれた。なんでも台風16号の影響でゴーヤがやられてしまい、おれの皿に盛られている量が普段よりも少なくてかわいそうだというのだ。ありがたくいただいた。ごはんも半分わけてくれた。沖縄では食べれば食べるほど喜んでくれるので、とても気持ちがいいのだ。おれは期待に応えもりもり食べるのみだ。
1つの食堂でもいろいろ食べてみたいものがある上に、そういう食堂が10軒ほどある。市場で買った食材を2階の食堂で調理してくれるのだが、とてもそこまで手が回らない。那覇港あたりの大衆食堂にも行ってみたい。
クイーンざまみが出航するのは泊港で、国際通りから少し離れたところにある。タクシーで800円ほど。この時期は午前と午後に1便ずつの2便、トップシーズンでももう一つ遅い便が増えて3便しかない。人数が多くなり乗れないことがあるらしいので、旅行を決めたときに予約をしておいた。東京から行った場合、午後の便（15時頃発）にしか乗れないので、急いで阿嘉島に渡るよりも那覇に一泊したほうがいいと、あとから思った。もちろんそれは、おれが那覇ナイトを楽しみたいってことと、阿嘉島では海がメインと思っていたので、夕方に阿嘉島についてもあんまり面白くないってことによる。
そういうわけで、阿嘉島に着いてからさして何をするでもなく、牧志の公設市場で買ったうみぶどうをつまみに、泡盛を二合飲んでのんびり過ごした。 |
2001
