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00/08/12
クイッカチェイサーXCR3000----------メカニック担当スギウラ教授登場
 センター北にあるクイッカ横浜オレンジロード研究所に出かけた。携帯を水に落としてへこんだ次の日、クイッカマンを新たにメカニックでサポートしてくれることになったスギウラ教授から、マシンが組み上がったとの連絡を受けていたのだ。
i-drive「これが、キミのために作ったクイッカチェイサーXCR3000だ。いいか、見てごらん。この部分が、先日話していたクイッカi-ドライブシステムなんだ。こいつは、独立し、かつフローティング状態のクランクセットにより、ペダリングを妨げるいかなるサスペンションからのフィードバックも存在しない」
 研究所に入るやいなや、スギウラ教授が、リアのサスペンションのあたりを指さしながら、早口でまくし立てた。言っていることはよくわからなかったが、とにかく画期的らしい。そばにいた助手が、おまえに乗りこなせるのか、というような目つきでおれのことを見ていた。
「このエアサスペンションは、沈み込む速さと、戻りの速さを別々に調整できる。この、ポジティブエアーとネガティブエアーを…」
「あ、教授、ちょっと乗ってみて良いですか?」
 先日も聞いた話が出てきそうだったので、おれは話をそらすつもりでそう言った。
「ダメだ。キミにはもっと車体のことを知ってもらわなくてはならない。とりあえず今日は、前輪の外し方と付け方を教える」
 おれは、前輪を外して取り付けるという作業を3回練習させられた。ブレーキも車輪も、レバーをちょっと操作すれば簡単に外すことができる。
「うむ。そのレバーは絶対に後ろ向きに倒すようにして車輪を取り付けるんだ。前に向けておくと、何かがぶつかっただけで簡単に外れてしまうからな」
 なるほど。
「でも教授、こんなに簡単に外れちゃうんじゃ、盗まれてしまいませんか?」
 実は車輪だけではなく、サドルもワンタッチで抜けてしまうのだ。
「そうだな。だから停めておくときは、ワイヤーを2本用意して、1本で前輪と後輪に通してフレームから外れないようにしておく。もう1本はサドルとフレームを通して、さらにガードレールなんかにくくりつけておくと完璧だな」
 へぇ〜い。
「後輪はややこしいから、また今度にしよう」
CHIASMA その後、所内でクイッカチェイサーに軽くまたがって、サドルの位置を調整した。フレームサイズはLargeで、見た目の印象よりも意外に大きい。実際、サドルをもっとも下げた位置で、今のおれには丁度いいのだ。スギウラ教授の話では、1ヶ月ぐらい乗ってみてやっと本当の位置が決まり、慣れてくるとどんどん高くしたくなるそうだ。
 教授の勧めに従い、ワイヤー錠2本を購入し、夜走るためのヘッドランプ、走行距離なんかも計測したいのでワイヤレスのメーターを取り付けてもらった(取り付けたのは、さっきの助手)。
「じゃぁ、気をつけて乗って帰るように」
 そう言って見送る教授の前で、早速よろけつつ、三ツ沢上町に向けて走り出した。
 乗り心地最高。そのときは嫌なことも忘れられた。地図を見ながら走った、山あり谷あり15kmの道のりがすごく楽しかった。こんなに地面からのショックを吸収するんじゃ、街ノリだけじゃもったいない。そういうわけで、実は、スギウラ教授が顧問を務めるTeam Y.O.Rに入れてもらうことにしてる。

 タイヤ、ちょっと重いので、別に街乗り用のタイヤも欲しい。

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