X社のSさんからメールが来た。
「レビュー用にお送りしたCD-ROMを至急ご返却ください。付録のROMを作るための入稿が迫っています」
CD-ROMはおとといの夕方、田町のam/pmからペリカン便に乗せたから、そろそろ届いていてもいいはずだった。
おれは依頼主控えの伝票で問い合わせ番号を確認して、問い合わせ用のフリーダイヤルに電話してみた。
「おとといの夕方に送った荷物が、まだ届かないという連絡が来たんですが、今、どうなっているか知りたいんですが。伝票番号は705-02-312-4606です。」
「すぐに調べます。え、まことに申し訳ございませんが、そのお荷物はまだお預りしていません」
なに! どういうことだ。
「どこにあるか、すぐに調べて、折り返しお電話させていただきます」
しばらくして、電話が来た。
「申し訳ございません、お客様のお荷物は、まだ、取扱店の方にございました。大至急、バイクを手配して本日の夕方までに先方にお届けします。命拾いしたな、クイッカマン」
なに?
「わははは、おれはペリカンブレイII世。おまえに殺されたペリカンブレイの息子だ」
何ということだ。またしてもペリカンか。
「またのご利用をお待ちしています」
誰が、使うか!
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