Quickca Fight Dec 28, 1996
PowerMac8500メモリ増設-->宅配奇怪人ペリカンブレイの逆襲

PowerMacintosh8500のために32MB DIMMが2枚、またもやペリカン便で到着した。しかもこれは昨日、持ってくるはずの荷物なのだ。そのためにおれは昨日の午後はずっと家にいたのだ。

「生きていたのか、ペリカンブレイ。チェーインジ、クイッカマン。セットアップ!」
 おれの体はクイッカパワードスーツに包まれる。パワードスーツのことは機会があったら詳しく説明しよう。今はペリカンブレイの方が先だ。
「ペリカンブレイ、おまえはその荷物は昨日の午後便で送ると言ったはずだぞ」
「あら、そうですか。そいつは失礼しました」
 ペリカンブレイは得意の「口先だけ謝り」攻撃をしかけてきた。おれはかなりのダメージを受けたが気を取り直し、Quickca印鑑でヤツの額をグリグリした。
「おれはずっと家にいたんだぞ。ゆるせん。クイッカCCDフラーッシュッ!」
 顔の前面にあるレンズ部から閃光が走る。QuickCamの集光回路を逆に利用することにより体内のクイッカパワーをビーム化して放出するのだ。おれはベゼルリングで焦点を調節した。クイッカマン1号は自動焦点だったが2号となってからはマニュアル式になってしまっている。ただしビームを敵に集中することができるので強力だ。宇宙戦艦ヤマトの波動砲とアンドロメダの拡散波動砲のような違いと思って欲しい。
「ぐががががぁぁぁ!」
 ペリカンブレイは苦しみの声を上げた。
「ね、年末は荷物が多いので…、ど、どうしても時間通り配達できないことが、ああ、あ…」
 ちゅど〜ん!! そこまで言ってペリカンブレイは大爆発を起こした。爆風と爆炎がおれの頬にかかる。ペリカンブレイは消滅した。ヤツが立っていた場所にはペリカン便の荷物が置かれていた。おれはそれを手に取り玄関のドアを開けた。
「約束が守れないときはちゃんと電話をしろよ」

 その後すぐPowerMac8500にメモリを増設した。これでメモリ構成は16+16+32+32+32+32=144MBとなった。ホームページを作るときはテキストエディタ、Photoshop、Nerscapeを同時に起動しておくと便利だ。おれはPhotoshopとNetscapeに32MB、エディタには4MBのメモリを割り当てているのだが、これだけあればひとまず安心だ。