空にしたゴミ箱、初期化/破損したドライブからファイルを復元「EaseUS Data Recovery Wizard」

Macで削除したファイルが、後になって実は必要なファイルだったことがわかるなんてことが結構ある。外付けドライブをいくつも使っていると、同じファイルがいろいろなところにあるにもかかわらず、削除したファイルだけが1ヶ所にしかなかったとか、よくある話ではないだろうか。

もっとも悲しいのはドライブがクラッシュして、中身が一瞬でなくなってしまうことだ。RAIDを組んでいてもダメなときはダメ。

9TBが飛びました

何度も世話になっているのがデータ復旧ツールだったりする。最近は無料で試せる製品もあるので、実際に復旧できるかどうかを試してみてからライセンスを購入するというやり方がお勧め。

「EaseUS Data Recovery Wizard」は無料で「最大2GBのデータを復元可能」とあり、意外にほとんどのファイルは救えてしまうんじゃないかとと期待するところだ。とりあえず無料版でどこまでできるのかを試したあと、有償のPro版を試してみようと思う。

MacBook Air(M1, 2020)、macOS Big Sur v11.6で行った。一部、MacBook(Retina, 12-inch, Early 2015)、macOS Mojave v10.14.6を使った

無料版の「EaseUS Data Recovery Wizard for Mac Free」と、有償のPro版「EaseUS Data Recovery Wizard for Mac Pro」を無料で試せる試用版があるので注意。試用版はライセンスを購入しなければ復元ができないようだ。

↓無料版はここからダウンロード
EaseUS Data Recovery Wizard for Mac Free

1度に復元できるファイルの合計サイズが2GBまで

はじめに中身が空の外付けドライブをスキャンして、見つかったファイルを復元してみることにした。

スキャンを始めて少しすると、残り時間が「9:50:13」などと表示され驚くが、9時間50分というわけでもなく、かといって9分50秒で終わるでもなく、終了までに1時間半ほどかかった。残り時間の表示はあまり当てにならない感じがする。

空の1TB SSDをスキャンしてみたところ、何やらザクザク見つかり出した。残り時間「9:50:13」と表示されたが、1時間半ほどで終了した

復元したいファイルが見つかったら、スキャン中でも復元できるので、完全にスキャンが終わるまで待つ必要はない。

続いて、スキャン結果から1つのフォルダーを丸ごと復元しようとしたら、ライセンスの購入画面が表示された。なるほど、最大2GBとはこういうことか。フォルダーを開いて選択するファイルを減らし合計2GB以下にしたところ、ファイルの保存ダイアログが表示され、先に進むことができるようになった。

1度に選択したファイルの合計サイズが2GBを超えると、ライセンス購入の画面が表示され、Pro版が必要であることが示される。選択するファイルを減らして2GB以内に収めると復元できた

「最大2GB」というのは、1度に復元できるファイルの合計サイズであり、2GBを超えなければ複数のファイルでも1度に復元できる。

手間はかかるが何度か繰り返せば、1ファイルで2GBを超えるファイル以外は全て復元できるわけだ。しかし2GB以内にギリギリに収めようとファイルを飛び飛びに選択していると、前回どれを復元したのかわからなくなってしまう可能性が高い。

本当にファイルを失って焦っているときだとますます厳しい。ライセンスを購入して、楽になった方がいいような気がする。

復元するファイルの保存先は別のドライブに

ファイルを復元する際の保存ダイアログで、復元元と同じドライブに保存しようとすると警告が出る。ファイルを保存することによってドライブ内にあるファイルの情報が失われてしまう可能性があるからだ。なかなか気が利いている。

ただし、それにはそれなりに大きなサイズのドライブが空いている必要がある。ドライブの容量カツカツでやってるときに限って、クラッシュが起こったりするので、いざというときにはなかなか難しいんだよね。

ファイルの保存場所を復元元のドライブにしようとすると警告してくれる

指定した保存先では「EaseUS 10-04 0036」といった日付、時刻で自動的にフォルダーが作成されて復元されるので、復元を繰り返しても上書きされるようなことはない。

初期化後、暗号化してフォーマットしたドライブだったのだけれど、選択したファイルは全て完全な形で復元された。

無事に復元された。「EaseUS 日付 時刻」というフォルダーが自動作成されてその中にファイルが復元される

無料版ではスキャン結果のロードから再開はできない

EaseUS Data Recovery Wizardには、一度スキャンしたドライブの情報はMacに自動的に保存されて、次回はそのスキャン情報からファイルを復元する機能が搭載されている。これはかなり嬉しい。

サイドバーの「スキャンレコード」をクリックすると、スキャン結果が表示され、復元を再開したいドライブのスキャン情報をロードする。

ファイルの復元を途中で止める場合や、複数のドライブからファイルを探す際などに、何度も長時間かけてスキャンせずに済む。もちろんスキャン情報を保存したときと、再開したときでドライブの内容が変わっていると整合性が取れなくなってしまうと思うが。

残念なことに、この機能は無料版では利用できない。スキャン情報は保存されるが、その情報をロードしようとするとライセンス購入画面になる。Pro版を購入すれば無料版で時間をかけてスキャンした情報を読み込めて、スキャンにかけた時間は無駄にならないといった寸法だ。

Time Machineバックアップからの復元にも対応

macOS標準の「Time Machine」で保存したバックアップデータからの復元は無料版でも対応している。ただし2GBの制限は受ける。

ただし気になるのは、バックアップしたMac以外を使っても復元できるのかという点。

Macが正常に動作しているなら、Time Machineの操作で復元すればよいのではないだろうか。EaseUS Data Recovery WizardでのTime Machineバックアップから復元する機能が役に立つのは、バックアップしたMacが起動できないときだと思う。

これができるとしたらかなりすごい。今回は環境がなくて残念ながら試せなかった。
開発元に問い合わせてみたところ、できるとの回答が。これはいずれ試してみるしかない。

Time Machineバックアップからの復元にも対応、図はPro版だが無料版でも利用可能だ

Boot Camp用のパーティションからも復元できる

EaseUS Data Recovery Wizardのテストのために、Intel Macで動作を確認したときのこと。そのMacにはBoot Campを使ってWindowsをインストールしてあった。

WindowsがインストールされているNTFSフォーマットのパーティションも、EaseUS Data Recovery Wizardで普通にスキャン、普通に復元ができた。

開発元のWebサイトにはNTFSにも対応していると書かれていた。こういうことか! Boot Campユーザーはニッチかもしれないんだけど、Mac用のPro版を買いさえすればWindows側のファイルも制限なく復元できるのだから、かなりアピールしてよい機能ではないだろうか。

Boot Campを使って構築しているWindows環境のNTFSフォーマットパーティションからも、Mac側からファイルを復元できるのがすごい

無料で上限2GBでもかなり実用になる

ドライブの物理的な障害でファイルが失われた場合のテストはできないので割愛するが、今回じっくり使ってみて、無料版でもファイルの復旧に関してはかなり実用的であると感じた。

Pro版を使用するか否かのポイントは2つ

  1. 1ファイルで2GB以上になるファイルを復旧したいかどうか
  2. 大量のファイル(合わせて2GB以上)のファイルを楽に復旧したいかどうか

この辺りがキモになりそうだ。まずは無料版で試してみるとよいだろう。

ちなみに開発元のWebサイトでは、インストール直後は復元の上限が500MBに制限されていて、SNSで製品情報を共有すると上限が解除されて最大2GBになると説明されていたが、Mac版では何もしなくても2GBまでOKだった。

EaseUS Data Recovery Wizard Free 2GBの無料復元限度額を入手する方法

少し気になったので、Windows PCにWindows版をインストールしてみたところ、やはり上記の説明通りで500MBを超えるデータは復元できないようだった。

Window版で復元の上限を2GBにするにはSNSでの製品情報の共有が必要。何もしないと復元時に512MBで止まる(そこまでは復元できる)

ブータブルメディアの作成について

Pro版に用意されている、USBメモリーやUSBドライブでMacを起動するブータブルメディアの作成を試してみた。

Macが起動できなくなった場合に、このメディアを使って起動してファイルを復旧できればかなりありがたい機能だ。

メニューバーから「ファイル」→「ブータブルUSBデバイスを作成」とクリックすると、ディスクイメージファイルがダウンロードされ、その中に「EaseUS Data Recovery Wizard Bootable Media」というアプリが入っている。

ちなみに無料版ではこのメニューがグレーアウトしていて利用できない

これを起動して、Macに接続したUSBメモリーを選択すればよいと思われるのだが、書き込もうとすると「System Version dose not support this function」と表示されて先に進めなかった(本記事執筆時点)

M1 Macだからかなと思って、Intel Mac(Mojave)環境でも試したが同じだった。
開発元に問い合わせたところ、「10.11以上のバージョンに対応していないため改善中」との回答があった。10.11というのは「El Capitan」だ。そこから対応していないのはかなり悲しい。対応しているのは、その前の「Yosemite」までということになる。さすがにYosemiteで動いているMacはなかなかないだろう。

アプリを起動してブータブルメディアを選択して「Next」
「System Version dose not support this function」と表示されて先に進めなかった(本記事執筆時点)

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