連載:イトウアキのアップル系と呼ばれて(第17回)
ワイヤレス充電レシーバーを全端末に

スマホはiPhone、パソコンはMac、仕事先にはiPadを持参し、移動中はAirPodsで音楽を聴いているけど「別にアップル好きじゃないです」と言い張るライター伊藤朝輝がつづるアップルライフ。今回は、iPhone SEをワイヤレス充電に対応させたというお話。

●ワイヤレス充電は素晴らしかった
iPhoneを充電するときにケーブルをつなぐのは、それほど大した手間ではない。しかもケーブルのほうが短時間で充電できるのだから、ワイヤレス充電なんて必要ない。そんなふうに思っていたのだけれど、AirPodsのワイヤレス充電を可能にする保護ケースを購入したのをきっかけに、ワイヤレス充電器を入手した。

 せっかくなのでiPhone Xの充電にも使い始めたところ、これがとても快適。ケーブルでつないでいたころは充電し忘れることがあったが、ワイヤレス充電器を使い始めてからは、それがなくなった。いまでは「身の回りの物は全部ワイヤレス充電になればいいのに」と思うほどだ。

 筆者が購入したスタンドタイプのワイヤレス充電器だと、iPhone Xを画面が見えるように置くことができ、通知が来たときに画面に視線を送ると、顔認証でロックが外れて通知の本文が読める。顔認証の「画面注視認識機能」がこんなふうに役立つとは思わなかった。

 あまりにも便利なので、サブ機のiPhone SEもワイヤレス充電対応にできないものかと調べてみたところ、「極薄Qiワイヤレス充電レシーバー」と呼ばれるものを通販サイトで発見した。充電規格が「Qi(チー)」であることから、自宅のワイヤレス充電器でも使えそうだ。

 購入したワイヤレス充電レシーバーは、受信用コイルと思われる本体が約1mmの厚さでパックされており、そこから伸びているフィルム状のケーブルをiPhoneのLightning端子に挿すだけでワイヤレス充電が可能になるとのこと。ケーブルの端子がmicroUSBやUSB Type-Cのレシーバーもあるので、Android端末などもワイヤレス充電対応にできるようだ。

iPhone SEをワイヤレス充電対応にするため、通販サイトで「極薄Qiワイヤレス充電レシーバー」と呼ばれる製品を購入してみた。税込み880円だった
ワイヤレス充電レシーバーからはフィルム状のケーブルが伸びており、iPhoneのLightning端子に接続できるようになっている。端子部分は樹脂製だ
Lightning端子に接続するだけではぶらぶらするので、ケースの内側に入れた。発熱が気になるところだが、これで試してみることにした

●iPhone SEを2時間で充電できた
こんなもので本当にワイヤレス充電ができるようになるのか。半信半疑でワイヤレス充電器「ANKER PowerWave 7.5 Stand」の上に置いたところ、iPhoneの画面に充電マークが表示され、充電量を示す数値も増えていった。拍子抜けするほど簡単にワイヤレス充電対応になった。

保護ケースの内側にワイヤレス充電レシーバーをセットして、iPhone SEをワイヤレス充電器に立てかけたところ。何の問題もなく充電が始まった

そうなると気になるのが、充電にかかる時間だ。バッテリーを完全に使い切ったところから100%になるまでにかかる時間を計ってみた。また、iPhone SEに付属する充電器を使って有線で充電した場合の時間と比較してみた(グラフ参照)。

驚いたことに、ワイヤレス充電も有線での充電も、かかった時間は約2時間とほとんど同じ。ワイヤレス充電はもっと時間がかかると思っていたのだけれど、これなら実用上の問題はなさそうだ。

iPhone SEをワイヤレス充電した場合と、付属の充電器を使って有線で充電した場合にかかる時間を測定した。意外なことにどちらもほとんど差がなく、ワイヤレス充電でも約2時間でフル充電できた

充電中はワイヤレス充電レシーバーが少し熱くなった。とはいえiPhone Xの標準機能でワイヤレス充電した場合も発熱するので、それと比較して特に高温というほどではなかった。

注意したいのは、ワイヤレス充電レシーバーのパッケージにも本体にも、アップルの認証を受けたことを示す「MFi(Made For iPhone/iPad/iPod)」マークが見当たらないこと。つまり、アップルが動作保証しているわけではないので、iPhone SEに何らかの影響が出る可能性もあることは理解しておくべきだろう。

●純正充電器の発売が遅れている理由もいまなら分かる
充電にLightning端子を使っているのはiPhoneだけではない。AirPodsの充電ケース、Apple PencilなどもLightning端子で充電する仕組みだ。Mac用純正ワイヤレスマウスやワイヤレスキーボードも同じ。ということは、このワイヤレス充電レシーバーがあれば、見栄えはどうであれ、それらのアップル製品もワイヤレス充電対応にできるはず……。

早速試してみたところ、AirPodsの充電ケースは約2時間、Apple Pencilは約1時間でフル充電できた。充電ケースもApple Pencilも机の上に置きっ放しになっていることが多いので、ワイヤレス充電が利用できるとありがたい。

見た目はともかく、Apple Pencilもワイヤレス充電レシーバーを接続すれば充電できた。フル充電までは1時間くらい

こうなると、1台のワイヤレス充電器で1台の端末しか充電できないことが不便に思えてくる。アップルが2017年の秋に発表したワイヤレス充電器「AirPower」の発売が遅れているのは、iPhone、AirPods、Apple Watchの同時充電にこだわっているからだといううわさを耳にしたことがあるが、同時充電は重要なポイントだった。さすがはアップル、いまならその気持ちが分かる。

なお10.5インチiPad Proにワイヤレス充電レシーバーを取り付けて試したところ、画面に充電マークは表示されたものの、充電量を示す数値は増えなかった。おそらくiPad Proを充電するには供給電力が足りないのだろう。

10.5インチiPad Proでは充電は始まるもののパーセンテージは増えない。せっかくのワイヤレス充電器も、これではiPadのスタンドにしかならない

筆者が購入したワイヤレス充電レシーバーの端子部分は樹脂製なので、耐久性が高いとは思えない。頻繁に抜き差ししないで済むように、ワイヤレスで充電したい端末ごとに専用のレシーバーを用意するべきだろう。

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