軽快な動作に驚いた、Apple Watch Series 4が公開されました。

 アップルは2018年9月21日にスマートウォッチの新製品「Apple Watch Series 4」の販売を開始した。筆者は2年使っていた「Apple Watch Series 2」からの乗り換えで、Series 4の「Nike+スペースグレイアルミケース」の44mmケースモデルを予約注文した。Nike+モデルは専用の文字盤が用意されている点、付属するバンドが通常モデルとは異なる点以外は、通常モデルとスペックは変わらない。

 Nike+モデルは10月5日の発売なので、この原稿執筆時点では入手できていないのだが、発売日に通常の「スペースグレイアルミケース」の44mmケースモデルを借りて現在まで3週間ほど試用したところ、もうSeries 2には戻れないと思うに至った。Series 2との比較を交えながら紹介していこう。

●Series 2と比較すると3.4倍速い
 使いはじめてすぐに、動作がとても軽快なことを実感した。アップルの発表によるとSeries 4は、Series 3よりも2倍速いとのことだ。2倍でも相当速くなっていると思うのだが、Series 3が発表されたときは、Series 2よりも70%速いという発表だったので、Series 2から乗り換えた筆者は、単純に計算すると3.4倍の速さを体感していると言える。

 Series 2では時刻を確認しようとして腕を上げても画面が点灯するまで1クッションあったが、Series 4は瞬時。速いだけでなく1回の動作で確実に反応する。センサーの精度も上がっているのではないだろうか。

 Siriの応答も早い。Series 2では「Hey Siri、今日雨降る?」などと話しかけてしばらく腕を上げたまま待つことが多く、待ちきれずに腕を下ろしたらそのままスルーされてしまうことさえあった。Series 4ではそれがない。アプリの起動も快速だ。

 文字盤が素早く表示されるのは腕時計としての基本。アプリの起動やSiriの動作が速いことは、スマートウォッチとしての基本だろう。今まではどちらも忍耐力を試されている面があり不満に思っていた。ようやく普通の人が普通に使えるレベルになったというのが正直なところだ。

文字盤の表示がこれまでよりも素早い。腕時計として使うには最も重要な性能だ。これだけでも併売されているSeries 3よりもSeries 4をお薦めしたい
文字盤の表示がこれまでよりも素早い。腕時計として使うには最も重要な性能だ。これだけでも併売されているSeries 3よりもSeries 4をお薦めしたい

●従来のバンドは引き続き使える
 Apple Watch Series 4を見たとき第一印象は「薄い」だった。スペックシートで見るとSeries 2/3の11.4mmから、Series 4では10.7mmと0.7mm薄くなっている。背面から少し盛り上がっているセンサー部分も含めた厚さを実測したところ、最厚部はSeries 2で13.8mm、Series 4は13.1mmだった。センサー部分も薄くなっているように見えたのは錯覚のようだったが、確実に薄くなっている。正面から見たケース自体のサイズが一回り大きくなっているので、数値の差以上に薄く感じるのかもしれない。

 ケースが大きくなっているにも関わらず、バンドには変更はなくこれまでのバンドも引き続き利用できる。このことは製品の発表時にも伝えられており、すでにバンドを複数本持っていている筆者には嬉しかったが、デザイン的に破綻する部分があるのではないかと若干心配だった。

 だが実際に持っているバンドを付け替えて確認すると、どのバンドも問題なく利用でき、見た目にも違和感はなかった。替えのバンドは、従来のケースサイズの表記で販売されているので、44mmケースモデルでは「42mm」のバンド、40mmケースモデルでは「38mm」のバンドを購入する必要がある。この点はわかっていても一瞬戸惑いそうだ。

Apple Watch Series 4(左)は、Series 2/3(右)よりもケース自体が一回り大きい。角の丸みが大きく柔らかい印象を受ける
Apple Watch Series 4(左)は、Series 2/3(右)よりもケース自体が一回り大きい。角の丸みが大きく柔らかい印象を受ける
ケースのサイズは変わってもバンドのサイズには変更はない。従来のバンドは引き続き利用でき、デザイン的な違和感もない
ケースのサイズは変わってもバンドのサイズには変更はない。従来のバンドは引き続き利用でき、デザイン的な違和感もない
サードパーティ製のバンドも問題なく使用できた。引きづつきお気に入りのバンドを探して楽しめそうだ
サードパーティ製のバンドも問題なく使用できた。引きづつきお気に入りのバンドを探して楽しめそうだ

●文字盤を変えると印象が大きく変わる
 Apple Watch Series 4の大きくなった画面によって、表示する情報量が増えたり、タップがしやすくなったりするのだろうとは想像できる。実際に使ってみてもその通りだったが、予想外によかったのは画面をいっぱいに使ったデザインの文字盤が用意されており、文字盤を替えると、Apple Watchの印象も大きく変えられる点だ。

 筆者が気に入っているのは「万華鏡」という文字盤のフルスクリーン表示。細くなったベゼルと表示領域がケースの角の形に合わせて角丸四角形になっているSeries 4でフルスクリーン表示すると、Apple Watchの見た目をがらりと変えられる。

 これまでは文字盤の機能を変更するために切り替えて使うことが多かったが、これからは積極的に見た目で替えることにもなりそうだ。

 Apple Watchは活動量計としての側面もあるため、同じものを常に身につけていなければならない。これまではバンドを替えるぐらいしか変化を楽しむ方法はなかった。Series 4ではバンドに合わせて文字盤を替える楽しみも加わった。

 フルモデルチェンジしたApple Watch Series 4は、これまでのApple Watchを分析して長所を伸ばし、短所を確実に潰してきた。これまでのApple Watchユーザーだけでなく、今からApple Watchを使ってみようと思っている人にもお薦めしたい製品だ。

「万華鏡」という文字盤をフルスクリーン表示したところ。Apple Watchの印象が大きく変わる。はじめに時刻を示す針が表示され、背景がアニメーションとともに現れるので、針も意外と見やすい
「万華鏡」という文字盤をフルスクリーン表示したところ。Apple Watchの印象が大きく変わる。はじめに時刻を示す針が表示され、背景がアニメーションとともに現れるので、針も意外と見やすい
「呼吸」という文字盤。フルスクリーンではないが、Series 4の大きな画面では中心から外側に広がっていくアニメーションがより生きてくる
「呼吸」という文字盤。フルスクリーンではないが、Series 4の大きな画面では中心から外側に広がっていくアニメーションがより生きてくる
筆者のSeries 2は引退したわけではなく、日中はSeries 4、就寝中はSeries 2という運用をしている。バッテリー切れの心配なく、活動量を24時間測定可能だ。両方をiPhoneとペアリングしておくと自動的に装着したApple Watchに切り替えてくれる
筆者のSeries 2は引退したわけではなく、日中はSeries 4、就寝中はSeries 2という運用をしている。バッテリー切れの心配なく、活動量を24時間測定可能だ。両方をiPhoneとペアリングしておくと自動的に装着したApple Watchに切り替えてくれる

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