Quickca Fight May 20, 1998
VAIOにWindows98

 VAIO505EXWindows98(rc1)をインストールしてみた。「してみた」といいつつも、Windows98MS-DOSモードを使う必要があるという、いささか謎な訳アリで、どうしてもやらないといけなかった。
 VAIO505Windows98をインストールする情報はソニーのサイトに「Windows 98 Preview Program Information」として、少しだけ提供されている。
 ここに書かれている以外に、使っていて確認した切実な問題点が2つばかりある。1つは、Windows98をインストールすることによって、VAIOのパッド(VersaPad)のドライバが「マイクロソフト互換マウス」に置き換わってしまうこと。パッドが使えなくなってしまうということはないが、本来は「VersaPad」というドライバが組み込まれていて、様々な設定ができるようになっている。これができなくなってしまうのだ。VersaPadはマウスカーソルの加速度が設定できる。Windowsのノートパソコンに搭載されいてるパッドの操作性はどうも好きになれないが、VAIO505のこれはいい。うまく調整してできるだけ普段使っているPowerBook2400に近い操作感覚が得られるようにしてみた。もっともVAIO505のパッドは薄さを実現するために、感圧式というパッドを採用しており、他のノートパソコンのパッドを操作するのとは違うコツがいる。PowerBookも含めて、ほとんどが静電容量式だ。昨日書いた増設メモリの件もそうだが、開発側は、使い勝手が落ちることをわかっていながら、薄さを追求したのだ。液晶裏にある「VAIO」のロゴが刻印じゃなくてプリントなのも薄さを追求した結果だそうだ(参考「VAIO note 505 Hyper OperationSOFTBANK)。増設メモリ用の裏蓋で美観を損なっている件は、メモリ増設費用をユーザに負担させておきながら、それを実施するときのコストを下げるために本体をバラさなくても良いようにしたと言える。どうも妥協点が違っているんじゃないかと思う。
 Windows98にした後でVersaPadを再インストールしたり、マイクロソフト互換マウスのドライバを停止してみたが、うまく行かなかった。それどころかWindows自身が不安定になってしまった。誰に聞いてもWindows自体の再インストールという(^^;
 もうひとつの問題点はスタンバイモードやSave to Diskモードという省電力モードににできないということ。正確に言うと、起動後1回はできるが、2回はできない。これはモバイル機としては致命的。
 以上、正式版のWindows98が出たらなんとか対応して欲しい。

 VersaPadWindows98で使えるようにしたくて、いろいろ試しながら10回はディスクフォーマット→リカバリCD-ROMからのリストア→Windows98アップデートを繰り返している。MS-DOSモードを使うだけならパッドは関係ないんだけど、もうひとつ訳アリでExcel97を使わないといけない上に、Windowsが使えるマシンはVAIO505しか持ってないから困る。取りあえずWindows98VersaPadを使えるようには(おれには)できないということが、わかったので、このへんでやめることにする。

 Window98を使わなくて良くなったら95に戻そう。Windowsマシンは、OSやパーツ、ドライバなど、複数のベンダーによる製品を寄せ集めて作られているということが実感できた。