近所のマクドナルドで昼食をとった。
ハンバーガー1個だとお腹空くからなぁ。
「ご注文お決まりでしたら、こちらで伺います」
順番で男の店員に当たってしまったことを残念に思いながら、カウンターに進んだ
「ええっと、てりやきマックバーガーのセットにダブルチーズバーガーを単品で付けてください」
「お飲み物は何に致しますか?」
「アイスコーヒーは砂糖入ってますか?」
「はい」
「じゃぁ、ウーロン茶で」
「てりやきバーガー、ウーロン茶のセットにダブルチーズバーガーを単品ですね。消費税含めまして808円になります」
「1000と8円でおねがいします」
店員のが突然笑い始めた。
「あはははは、だまされたなクイッカマン。私はバリュー奇怪人ドナルダー」
「おまえ、Neo-Sea-Horseの奇怪人だったのか」
店員は赤いパーマのもじゃもじゃ頭に、ピエロの化粧。黄色いオーバーオールという男に変身していた。しかし、つり目なのですぐに偽物であることがわかった。靴も先がとがっていた。
ドナルダーは突然、図を書いて説明し始めた。
「おまえが注文したのはこれだ」
てりやきマックバーガーセット
・てりやきマックバーガー
・マックフライポテト(M)
・ドリンク(M)
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¥500 |
ダブルチーズバーガー
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¥270 |
合計 |
¥770+(税) |
「だがな、これを、こう注文してみろ」
ダブルチーズバーガーセット
・ダブルチーズバーガー
・マックフライポテト(M)
・ドリンク(M)
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¥500 |
てりやきマックバーガー
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¥190 |
合計 |
¥690+(税) |
「同じものを頼んでいるのに、消費税も含めたらおまえは84円も多く払っているのだ。わはははは」
「くそう。今まで、全然気がつかなかったぞ。なぜ、それを店員が教えてくれないんだ?」
「マニュアルに無いんだよ。お陰で、ばかなお客が多く払った分はNeo-Sea-Horseの活動資金に充てられるのだ。おまえの84円も大事に使わせてもらう」
くやしい。完敗だ。おれは84円多く払ったハンバーガーと一緒に悔しさを噛みしめた。
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