Quickca Fight May 6, 1998
VAIO505EX-->強欲奇怪人フリージア登場

 突然、SONYのVAIO505を買うことにした。いろいろあってどうしてもWindowsが動く機械が必要だったから。それがなんでデスクトップじゃなくてノート、しかもサブノートなのかが自分にもよくわからない。

 そういうわけで、秋葉原にVAIO505を買いに行った。全然売ってない。
 まずは、T-ZONEミナミ。在庫があるかを確認したくて店員に声をかけた。
「すみません」
「あ、少しお待ちください」
 接客が終わったら、おれのところに来るのかと思いきや、来やしねぇ。それでいて大声で呼びつける年輩のお客には、すぐに応対してやがる。なめんな。と、心で思って、3人目ぐらいでやっと、つかまえた。
「在庫ありますか?」
「それは"完売"しました」
 完売を強調した言い方。今頃、買いに来てもおせーんだよとでも言いたげ。ちくしょう。15分も待たせてそれかよ。もういい。
 次はLaOXザ・コンピュータ館。レジの後ろの方に、VAIO505専用のCD-ROMドライブがあるのを発見。これも品薄なのだ。じろじろ見ていたら、店員の女の子が声をかけてきた。
「何をお探しですか?」
「いやぁ、CD-ROMあるなぁと思って(笑)」
「ありますよ(笑)、ふふふ」
 か、かわいい。本体は、と見ると、298,000と書かれていて、下に「メーカー完売」と書いてあった。ここも完売か。話を聞くと、生産が終了していて、メーカーにも在庫が無いそうだ。マグネシウム合金が手に入らないから作れないってのは本当なのか?
 かわいい微笑みの店員さんに別れを告げて、ちっちゃい店を当たることにした。
 それから4件ほど回ってFという店でやっと見つけた。値段は318,000円。高い。
「すみません、他の店は298,000円で売ってたんですけど…」
「売ってましたか?」
 ううう、売ってない。モノがないんだもの。
「まぁ、モノの値段ってのはそうやって決まるもんだからな、クイッカマン」
「きさま、Neo-Sea-Horseの奇怪人か!」
「そうだ、おれさまは強欲奇怪人フリージア。1円たりともまけへんで〜」
 なぜ、大阪人ってすぐにこういうキャラクターにされちゃうんだ? 「秋葉原電脳組」でもそうだし。
「チェーンジ、クイッカマン、セットアーップ! フリージア、ちょっと待ってろ!」
 おれはその店を出た。しばらく歩き回ったあと、LaOX付近にあるツクモDOS/Vパソコン本館に行った。あった! 298,000円。すぐ、ゲット。こんな近くにあったか。買ったVAIOノートをもってさっきの店に行った。

「見ろ、フリージア! 298,000円で買ってきたぞ。さっき、この値段にすれば、おまえの店で買ってやったものを。損したな、はははは」
「ばかめ。そんなもの痛くもかゆくもないわ。『VAIOあります』って書いてただこうしているだけで、この値段で買っていくやつはいるんだ。何もしなくてもNeo-Sea-Horseの活動資金として差額の2万円が手に入るってわけさ。わはははははははははは」
 く、くやしい。そうなのか。いつも通り地味な活動だが、セコクない。

 その後、もう一度、LaOXに行って、あの女の子からCD-ROMドライブを買った。CD-ROMドライブなんて無くても、ネットワーク経由で、デスクトップPCのCD-ROMを使えばいいやと思っていたんだけど、VAIO505専用のCD-ROMドライブがかっこよくて、つい。

 CD-ROMドライブは必須だったわ。(98/05/18)
 VAIO505EX/64ってのが発表になった。メモリが初めから増設されているだけなんだけど。